スペイン旅行記 その後⑭ 驚くほど身に付くスペイン語 改
5月13日 ⑭
『驚くほど身に付くスペイン語 改』
本屋で見かけた時、一瞬身体が動かなくなった。
私が参考書として読んでいるものの最新版が出ていた。
ネーミングについてはもうどうでもよくて、大事なのは中身、内容のほうなのだが、
それにしても”改”とはどういう了見なんだろう。
元々、ネームバリューがあるものを再編したものを出版するときの代名詞のようになっているのだろうか。
確かに内容が充実していて、世間にまだ需要があるのなら、売れるのだろうけれど、
元のタイトルに”改”をつけるということは、元のタイトルとして売っているようなものだと、どうしても認識してしまう。
新たに出版するものが、そんなに頼りないものなのだろうか、と変な思考の人は疑ってしまうのではないだろうか。
つまり力がないから、人のふんどしを借りるようなものなのではないだろうか。
以前の内容を知っているものなら、それは少々がっかりしてしまうに十分な衝撃だと思うのだが。
そうは言っても、あくまで見えているのは表紙であり、タイトルだけである。
肝心はコンテンツにある。
メディアなんてどうでもいいのだ。
こんなことを失念するくらいにショックだったのだが、その本を手に取り、中を確認する。
それから15分ほどペラペラとページをめくる私。
本を閉じて、裏を見る。
『定価:1500円(税別)』
本屋を出ると、右手の手提げ袋を一瞥する。
どうやら私、外国人の友達が出来そうである。