スペイン旅行記 アートな街バルセロナ

初めての海外旅行でスペインを選んだ理由はガウディ建築を見る為!出会った建物群の感想と旅行中の出来事を書いていきます!

スペイン旅行記 26日目。 聖地 モンセラ

4月26日

 

昨日も書いたが、今日はある場所に向かった。

 

ホテルを出て、まずはスペイン広場に向かい、その場所へ向かう為のチケットを購入した。

 

往復分とロープウェイの往復分のチケットで、約30ユーロくらいだった。

 

スペイン広場から地下におりて、トラムに乗り込む。

 

乗り込む前に軽い食事を済ませていたおかげで、乗車している間はお腹がすくことはなかった。

 

乗車時間は大体40分間くらい。

 

市内から、どんどん山手のほうへ向かっていく。

 

途中、耳が塞がれるような感覚に陥ったが、それは気圧が下がっている証拠だ。

 

トラムに乗り込んでいる人たちは皆、私と同じ目的で、その場所に向かっている。

 

道中、その目的の場所が見えてくると、それぞれカメラやスマホを取り出し、ぱしゃぱしゃと写真を撮り始めた。

 

歓声にも似た声がところどころで聞こえてくる。

 

かく言う私も「おぉ」などと、言ってしまう始末。

 

隣に座っていたおばあちゃんグループに、笑顔を作らせてしまった。

 

そんな調子で、トラムは目的地に着いた。

 

そのときの空の青さが今でも鮮明に思い出せる。

 

見た事のないような青さだった。

 

思わず写真を撮ってしまう。

 

その写真を見ても、その青さはやはりいつもと違っていた。

 

綺麗で、深い青だ。

 

でも海のそれとは全然ちがう表情をしている。

 

そこに雲でも浮かんでいれば、雲の白さとのコントラストで、その青がどれくらい、いつもと違うのか比べられたのに、雲はどこを見ても浮かんでいなかった。

 

来た目的は、そこにだけ存在している巨石群なのだけれど、この空を見れただけで、もう十分なくらいだった。

 

もちろん、その巨石群も、何時間でも見ていられるような対象物だった。

 

かつてのキリスト教の偉い人は、ここをどんな気持ちで聖地と決めたのだろうか。

 

空の青さと巨石群の組み合わせが、そこを聖地と呼ばせたのかもしれないとも思えるくらいだった。

 

思わずスケッチしたい衝動に駆られた。

 

デッサン用の黒い鉛筆が気付けば半分よりも短い長さになっていた。

 

そのとき描いた分だけで、そうなったのではないが、この旅で、ここまで鉛筆を消費するくらいに描いたという証明が、

 

なぜか誇らしく思えた。

 

自己満足といえば、それまでだが、旅の目的はほとんどがそれだろう。