スペイン旅行記 24日目。 バルセロナ ボケリア市場
4月24日
サン ジョセップ市場。
通称ボケリア市場と呼ばれる場所がある。
市場、というくらいなので、そこには店が多く存在している。
それも特殊な店が多い。
卵だけ売ってる店とか、キノコだけ売ってる店とかである。
ラ・ボケリアとも呼ばれ、それは、ランブラス通りから西に少し入ったところに入り口がある。
朝方に行くと、そこには朝食を出す店や、フライを売る店などがあって、ずいぶんと活気がある。
私がここに来た理由は、お土産にサフランを買おう、と思っていたからで、市場の入り口からずらっと続く、
いくつもの店を覗き込み、サフラン屋を探していた。
しばらく探すのだが、見つからない。
覗き込む店はどれも美味しそうな匂いを漂わせるような、そんな店ばかりしか、視界に入ってこない。
これ下さい、と、何回言っただろうか。
確か5回目くらいになる頃には、ここに来た理由がどこかにいってしまっていた。
見た事もないような果物を何個も買わされた。
味見してみろ、と言われ、出されたものを素直に食してしまうのは、昔からの癖な私だ。
スーバーに通いすぎてしまったことを後悔するする暇もないくらいに、味見の連打を食らう。
文字通り、食らっていると、いつの間にか、財布の中身に比例して、お腹がいっぱいになっていく、という図式である。
この事態には少々面食らったものだが、こんなのもいいか、と踵を返す。
とにかく、ここバルセロナには食の誘惑が多すぎる。
それだけ豊かな証拠、とも言えるが、それにしても、だ。
だからだろうか。
地下鉄も使わず、バスも使わず、目的地に向かう手段は徒歩だけの私なのに、一向に痩せる事はない。
安定の体重を保ち、今日も、グルメにはしる。
昼間から、パエリアとサングリアとか、実に美味である。