スペイン旅行記 17日目。 現在値
4月17日
「Holla~」
ホテルを出ると、そこの警備員みたいな人と挨拶を交わし、朝食を食べにく。
ホテルを出てから左に向かって歩くと、交差点にあたる。
その交差点の横断歩道をまっすぐ渡り、それから右に進路を変え、もう一度横断歩道を渡ると、そこがいつも朝食を食べさせてくれるカフェだ。
つまりは私の宿泊するホテルの左斜め向かいに、その店があるのだ。
だからなんだというわけではない。
こうした情報は別になくても構わないとは思うが、もし仮に、ほんとうにそんなホテルやカフェがあるのかどうか訝しんでいる人がいれば、それが証拠になると思ったのだ。
興味のある人は調べてみてほしい。
バルセロナで日本人経営のホテルと検索すれば、一発で出てくるだろう。
加えて、地図を見れば、大体の位置も把握して頂けるはずだ。
何回も言うが、このホテル、サグラダファミリアまで歩いて数分である。
聖家族教会が目的なら、このホテルがオススメなのである。
とは言っても、だ。
実際に体験した人の話を、体験していない人が聞くと、元の情報は何パーセント程度伝わるのだろう。
100%伝わる事があるとすれば、それは話し手と聞き手が同一人物だろうと結論づけて良いはずである。
それくらい、伝えるのは難しいことだ。
何が言いたいのか、というと、つまりは、そういうこと。
戯れ言ではなく、言い訳である。
話の始めに戻るが、既にホテルの滞在日数は2週間を越え、もうすぐ20日に達する。
21日になれば、それはもう3週間だと言う事になる。
3週間と聞くと、まだ全然1ヶ月には届かないが、この数字は大変な数字だと、私は認識している。
3週間あれば、小説なんか15冊は読める。
3週間あれば、もう髭とか髪は伸び放題になり、顔面の肌色の部分を覆い尽くすだろう。
語学なんて、もう、とっくにペラペラに域に達しているだろうし、語学でなくても、
例えばプログラミングなんかで言えば、1つのプロジェクトを立ち上げ、組上げて、そしてそれを実行できるくらいの期間だ。
なので、少なくともこの時点で、ホテルに常駐している警備員さんに声をかけられることはなんら不思議はないのである。
しかし、ここからが問題なのだが、いつも決まった文句でしかその警備員とか会話していない。
そもそもが一方通行のような話方なので、会話として成立していないのかもしれないが、でもそれでも、だ。
この3週間ほどで使用しているスペイン語はもしかしたら両手で表せるくらいの数だろう。
しかし、それでもなんとかなった事実が私にはある。
なんてことはない。
単に両手を使えば、文字は書けるし、絵も描ける。
こういうのをなんていうのか忘れたが、たしかミステリとかに出てくるような手法だったと記憶している。