スペイン旅行記 10日目。 ファストフード バル
4月10日
ファストフードの話。
マクドナルドとはまた別に、ファストフードが食べられる店が、バルセロナにはたくさんある。
バルと言われるその店は、昼間はカフェを営み、夜はバーになる、という形態だ。
このバルは街の至る所に存在している。
30メートルも歩けば、バルにあたる。
こんなに多くて、やっていけるのかと思うくらいに多い。
バルセロナの街並は縦横がきれいに区切られていて、碁盤の目のようになっている。
つまりその縦横の交点が交差点であり、その交点四つに囲まれたところが住居スペースというわけだ。
ただ、この区画は四角形ではない。
角が隅切られていて、辺の長さは違うが、上空から見ると、八角形になっている。
隅を切った部分は、三角形になり、交差点の道路とつながっている。
そして、この三角形の部分が、どうやら駐車スペースらしいのだ。
しかもタダで、停められる様子だった。
おそらく、公共の事業税なんかで、まかなわれているのだろうけれど、こういう公共スペースはいいものだと思った。
使い勝手の良いスペースに面して、バルもまた存在している。
推測するに、住居スペースの角に面したバルは、比較的客の入りがいいだろう。
しかし、その分家賃も高いだろうから、客と家賃のバランスを考える必要が出てくる。
もっとも、家賃ではなく、持ち家なら話は別だが。
そんなバルを横目に、私は道沿いのバルに決まって入っていった。
人が怖い私は、繁盛して人気のあるところよりも、静かな場所を好む為だ。
しかし、案外そういう店の方が、対応に困ることがある。
客が少なくても賑やかさが同じくらい、店員や店主が陽気なのだ。
ここなところにもバランスが見え隠れしていて、面白かった。