スペイン旅行記 8日目。 外観 ファサード
4月8日
今日は外観について。
外観とはまた抽象的なくくりではあるけれど、イメージ通り、外観である。
建築ではファサードとも言って、またその建築物のファサード、と、言われたら、その建物を正面から見た外観をさす。
なので、西側ファサードや東面ファサードという使い分けも出来る。
建築雑誌なんかをみると、大抵がファサードと称される面は建物正面をさすので、
一般的なのはどうやらファサード=正面という理解になっているらしい。
というところで、スペインの街並にスポットを当ててみる。
旅行の初日に感じたことだが、バルセロナの街並は、どこも決まって荘厳だった。
綺麗という印象も確かにあるが、それよりも、厳か、と言った方が、私の感覚に正しい。
凹凸のあるデザインは立体をさらに際立たせているし、ファサードに彫刻が存在していること自体、今まで見てきた建築物とは相違していた。
ガウディの書籍にこんな一説があった。
「自然界に単一の色のみのものはない。よって、外観は多彩にするのが自然的とも言える。」
この文に真理を見た気がした。
このどこをとっても色に富んでいる景色に感動するのは無理もない。
でも、古くからここにいる人にとっては当たり前の「絵」なのだろうな、と。
この絵が見れただけでも、来た価値はあった。
でもまだ何回でも来たい。
まだまだ見てない絵が、ここにはたくさんあるのだ。